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グーグル持ち株会社「アルファベット」に、BMWがやんわり抗議

2015/08/12 国際

子会社のドメインネーム「alphabet.com」、売るつもりないとBMW

 

 グーグルが大規模な組織再編を行い、持ち株会社の「アルファベット(Alphabet Inc.)」を新たに設立すると発表し、世界中を驚かせた。でも、一番驚いたのは、すでに「アルファベット」を社名やブランド名に使っている会社の関係者だろう。ロイターによれば、米国内だけでも「アルファベット」で103もの商標が登録されているという。今後、グーグルによる商標権あるいはウェブサイトのドメインネームの買収や、(可能性は低いが)グーグル相手に訴訟が起きたりするかもしれない。

 

 試しに「alphabet.com」とグーグル検索してみよう。…アクセスが集中していてまったくつながらない。実はこのサイト、グーグルのアルファベットではなく、BMWの子会社のサイト。18カ国で事業を展開し、企業向けにBMW車のリースなどを行っている。一方、グーグルのアルファベットのドメインネームは「abc.xyz」だ。

 

 BMWもこれには黙っていない。グーグルの発表を受け、11日に広報担当者が記者会見を行い、「子会社の商標権を侵害していないか精査する」ことを明らかにした。ただ、今の段階で「グーグルに対し法的措置を取る予定はないし、ドメインネームを売るつもりもない」という。

 

 グーグルのアルファベットは製品やサービスのブランドではなく、持ち株会社の名前。ビジネスのカテゴリーが異なり、消費者に混乱を与える恐れがないため、BMWなどが持つ商標権の侵害には当たらないというのが大方の見方だ。とはいえ、グーグルも自動車事業と無縁ではない。アンドロイドOSを自動車向けに提供したり、自動運転車の研究開発も行っているからだ。

 

 グーグルの共同創業者兼CEOで持ち株会社のCEOに就任予定のラリー・ペイジ氏は、アルファベットのサイトに「(グーグル共同創業者でアルファベット社長の)セルゲイも僕も、アルファベットという名前が好きだ。というのも、それは言語を代表する文字の集まり、人類の一番重要なイノベーションの一つだからだ」と書いている。だが、問題は、そう思う人がほかにもたくさんいたということだ。

ニュースイッチオリジナル

 

本文章は『ニュースイッチ』から転載されたものです。

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